まほやく クロエちゃんとラスティカ
第一部の手縫い刺繍のスカーフを捨てられてしまって自分が魔法使いだからって相手ではなく自分を責め始めてしまったクロエちゃんの今まさに心に傷を追っている年若い子に対するラスティカのケアの仕方がものすごく適切で、ふだんはふわふわした言葉づかいであまり断定する言い方はしない彼が「このスカーフよりすてきなものなんてないよ」て言い切ってクロエちゃんの心を救った第一部があってからの第二部で自我が崩壊しかけて体が原型を留めずに崩れ落ちようとしているラスティカに対するクロエちゃんの「涙が止まるまでそばにいて、何度だって涙を拭いてあげる。太陽も月も、全部あげる。きれいに縫い直して、あたらしいのをあげる」って言葉がクロエちゃんからラスティカへのアンサーになってるのがさあ、ラスティカから受け取ったたくさんの気持ちをクロエちゃんが返して、その日々の積み重ねを経て「ああ、明日が来るのが楽しみだな」という言葉で未来を見つめられるようになれたこと、本当にすてきな関係だと思う