それから「性被害を受けた者は、回復不能または回復困難な状態に陥る」というのを著しく強調する事は、被害者の回復を妨げる効果を持つことがあります。
一歩間違えると、他者が被害者の被害の軽重を勝手に判断し、最悪の場合、被害自体がなかったのではないかという、全く理不尽な疑いに繋がる可能性もあります。

性被害はその被害を受けた者や状況により影響の出方は異なります。

性暴力についての個別具体的な話ではなく、社会の構造の中にある性暴力全般の話を発信する際は、くれぐれも慎重にお願いしたい。
（当事者の方がする、自身の受けた被害や回復についての発信や、ケアを求めたり、ケアを受けたりする目的での発信についての言及ではない）