ジェンダーフルイドの私の話。妬み、愚痴。
望まない性別適合手術を受けなくて済む方が増えそうな事に安堵する気持ちがある。
一方で性別適合手術の話題を見かけるたびに、私の筋違いな妬みがふと湧いてくる。
(ごく少数だと思うけど)手術を受ければ性別違和を半永久的に以後の自分とは無関係のもの(過去のもの)とできる方がいるんだなという事や、要件の問題さえなくなれば自分のジェンダーアイデンティティと矛盾しない扱いを当たり前に要求できる方がいるんだなという事を思うと、どうしようもなく私の心にドロついたものが纏わりついてくる。
私は戸籍制度がある限り、何度もその枠組みに引き裂かれるし、手術を受けてもこの流動するアイデンティティである限り、この肉体にとどまり続ける限り、形を変えて性別違和は付きまとい続ける。
妬んでも状況は変わらないばかりか、悪い方に向かうだけなのに、それでもドロドロとしている。
だからこそ、
戸籍制度を壊せ。
ジェンダー規範を壊せ。
私はクィアであり続ける。
ノンバイナリーの身体はノンバイナリーだ。