「日本人」は定義できない 多数派が抱く「純ジャパ幻想」の抑圧性(朝日新聞デジタル、2024/4/10) https://www.asahi.com/articles/ASS483JM7S48UPQJ00TM.html
〈日本人とは何か。それは定義不能で、問題設定そのものが虚偽だと思います。
定義可能なのは、国籍法による「日本国民」だけですが、それも立法いかんで変わる人為的なもの。「日本人」の概念規定はどこにもありません。にもかかわらず、自分が典型的な日本人だと信じているこの国のマジョリティーは、まるで自明であるかのような「日本人」という観念を保持しています〉
この、本来定義不能な、存在しない「日本人」というカテゴライズ、仕事で校正する原稿(つまり出版社から出てきた原稿)でもまあまあ散見する。出版社やジャンルによっても傾向は違うのだろうけど。
そもそも著者さ〜〜というのはもちろんそうなんだけど、
・編集者にそれを指摘する知識がない
・編集者にそれを指摘する能力がない(著者との関係構築の観点で)
・出版社がそういう教育を実施していない
・編集者ないしは出版社が「日本人」呼称を喜ぶひとを読者ターゲットにしている(意図して「日本人」呼称を用いている)
どれだとしてもがっかりする。自分は可能な範囲でエンピツを入れるけど、外部委託の校正者が入れられる指摘はたかがしれており、それも無視されたらおしまいだし……