ネタバレ
> 「これはお守り。去年の聖夜に医師がくれたんです。あの病院に長く入院していた少年が十字石を磨いて作ったと聞きましたけど。」
> 「十字架を作った少年っていうのは、ずっと以前に病死しているんです。」p.194
たぶん水蓮がずっと、自動人形じゃないかって疑っているのでたぶんそうなんだろうなと思うが、『カタシロ』感あるなあ。脳が保存されてて、なにかのタイミングで肉体が割り当てられたのかも。藍生との関わりが深かった匂わせから考えると、体は銅貨たちと同じくらいだけど、精神は藍生と同じかそれ以上かもしれない。銅貨と水蓮と病院で接触していた時に十字架の石を磨いていたのは、聖夜にこれを渡すっていう彼の習慣しかもだいぶ大昔があった故かも?
この大昔なんじゃないかと思ったのが、
> 「よかったら、きみたちもこの中へ入れるものを分けてくれないか。紙屑でも、砂粒でも何でもかまわない。ほんとうは、この万華鏡を持って知人のところをまわり、ひとりひとりに餞別として身につけている物の一部をもらうんだ。皆は幸運を祈って提供する。昔ながらの風習さ。
> 「そんなの、聞いたことないぜ。」
> 水蓮は訝るように云った。p.177
ここ。あとはあるとすれば、別の惑星から来たとかかな。