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遠山啓の『数学入門』によると、ニューギニアのある部族は身体の各部分の名称に対応した数詞を持っているが、そうなると覚えるのに大変な苦労をする必要があり、その困難を乗り越えるのに生まれたのが「束にして名前をつける」という方法であったらしい。
束にするという考えは数学の歴史の始まりだそうで、束にする方法として最初に現れたのは二束ずつにするやりかた、つまり2進法。(p.8,9)
いくつかの古代文明では2進法の利用が発見されている。(p.10)
2進法、3進法、そして4進法あたりで指の存在に気づき始め、最終的にたどり着いたのが指。5進法がもとになり、10進法、20進法が生まれたとのことである。
南米の種族には5を「片手」10を「両手」20を「1人」40を「2人」を意味する数詞で表すのだそうだ(p.13)

数学入門 (上) - 岩波書店 iwanami.co.jp/book/b267429.htm

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