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【読んだ】日本人のしつけは衰退したか/広田 照幸 

よくある「昔はちゃんとしていた」が良い記憶のみが残ったノスタルジーでしかないことを過去の文献やデータをたどりながら、そんなこたあねえよと明らかにしていく。当然のことながら「最近の若者は云々」「最近の親は云々」は主観であって客観的な話ではないのだ。

素朴な「放っておいても子供は育つ」という考えや地域共同体の因習が絡む「しつけ」からは離れ、家族単位の親主導による教育となり「しつけ」への関心は増しているとデータは語る。
なんだったらしつけへの関心は増しており、現代になればなるほど、親個人が子供のしつけ・教育に全責任を負う状況になっている。
失敗することのできない「完璧な親」による「完璧な子供」を求められる逃げ場のない家族という人間関係となっているのが社会が現代であるという。これが1999年に書かれたお話。

日本人のしつけは衰退したか 広田 照幸(著/文) - 講談社 | 版元ドットコム hanmoto.com/bd/isbn/9784061494

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