戦争を自然災害のように描き
戦災孤児をトー横キッズのように描く
描かないことで、浮かび上がってしまうものがある
戦争たいしたことじゃなかった、とか
戦災孤児が心を開かないのは愛が足りなかったから、とか
戦災孤児は戦争が終わった後のほうが地獄だったと証言してる
孤児院では職員が食糧を横流しし、虐待が横行していた
上野駅では毎日子供が飢えで死んでた
このあたりは石井 光太 さんの『浮浪児たち1945』に詳しい
それに書いてるけど、闇市やパンパンと違い浮浪児は調査がほとんど行われず、歴史から抹殺されたように空白のままらしい
いまとなっては、当時の浮浪児たちは少なくなり、おそらく空白のまま歴史から消えてしまうんだろう
ワイはこうなったのを当時の行政やGHQが浮浪児たちを見捨てたことを消し去りたいんだろうと思ってる
そしてそれが成功しているんだろうと思ってる
戦争で親を失った子供たちを日本国もGHQも見捨てた、それを意識させないように戦災孤児を「親の愛が足りないカワイソボーイ」に仕立て上げる
NHKがそれをドヤ顔で放送する
よくこれで「だれも置いてかない朝ドラ」とか言ってんな
『虎に翼』の今週分の感想です