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KJ・チャールズ『捕らわれの心』読了。カササギの魔法シリーズ2/3冊目。

文体と舞台設定が絶妙で、読んでいて心地よい。「この時代のこの雰囲気の作品にはこの文体やこの言い回しだと空気感出る 気がする!」という読者の感触の体現というか。プロの翻訳のありがたみよ。

仕事や生育環境の差や、「持てる資本の差によって」自らのセクシュアリティへの取り扱い・姿勢に残酷な差が出ること、そもそもそれは社会に原因があることとかが、特筆するまでもない前提としてあるのが心地よい。物語に浸れる。
女性たちの振る舞いも「この時代でこれは許されたのか?」と疑問になりつつ、「でもこの環境の人らだもんな!」みたいな納得感。

作者さんの別作品でビアンCPがめちゃくちゃかっこよく活躍していたのは、芯として本物なんだなぁ。

しかしこの時代の中国(上海)で同性愛者がどういう扱いだったのか、私は全然知らないんだけど、この作品で描かれている通りなのか? 中国ではいつ、なぜ今みたいになっちゃったんだろ。調べなきゃ。

ストーリーは、ただただ普通におもしろいです。
次が最終巻。自由にラブラブできる環境手に入れて欲しいよ〜っ

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