佐々大河『ふしぎの国のバード』10巻
いやこんなん絶対イヤなクソ野郎じゃん、というキャラクターを、イヤな野郎のまま「しかしクソと言い切るには魅力がある……」感じに料理して出してくれるのうれしいな。キャラクターの多面性を見せつけられるのが好きなので。
今回懸念していたのは、アイヌの描か方。
これまでこの作品では「日本(和人)」が客体として描かれていたけど、アイヌが描かれるとなると、その構図が変わるので。
これまでの構図の中でアイヌが描かれるとしたら、それはどうなのか……? 大丈夫なのか……? という不安、懸念があった。
アイヌは今回ほとんど描かれていなかったので、そこの判定は保留! しかし「和人」とアイヌとの関係性みたいなものは態度から窺い知れるものがあるようなないような……? という感じ。
今のところ、無理だ〜みたいな感触は抱いていないです。
11巻も見守りたい。
それにしてもこの表紙、この構図、大変に良い。