菅野彰『色悪作家と校正者の別れ話』
2人の間のどちらが「王」なのか、ついに明言されてしまいましたね。いや知っていたが。
篠田さんの魅力が止まるところを知らず、大変に好ましい。
あと弟君には心からしあわせになってほしいな……ほんとうにいい子だよ。
箸休めのような日常を3つ重ねた、短編集のような趣の1冊だけど、こういうのがあとから効いてきたりもする。
ともにあることと、ともにはあれないことが確認されたのは、きっと大切なことだったろうな。
(保守派の「結婚するまで同棲なんてあり得ない」論のあり得なさを思ってしまった けど、そちらこそが誠意というのももちろん理解はしますが)
あちらの2人もちらりと出てきて嬉しかったな。好きだ。