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菅野彰『ドリアン・グレイの激しすぎる憂鬱』

大変におもしろかった。いやあのねちっこくてめんどくさそうな陰の人が、なんでこんなおもしろさ100%オーバーな事態になっちゃってるんだ?! 最高!
冒頭からフルスロットルでずっとおもしろかったわ。このシリーズでついにギャグかな?! て思っちゃった 好き!

一方で、宮沢賢治の鮮烈だったりきびしかったりするうつくしさ、孤高の峻烈さ鋭さを損ねず見せつけてくる筆致は相変わらずでうっとりしたー。
波長がズレると途端に読めなくなる作家さん(文章)ではもとももあるんだけど、じゃあ今はちょうど波長があっているのかな?

「服を着せない」と言い切った受けさんがカッコ良すぎた。エロスではなくマイフェアレディの、そのもとの戯曲になぞらえてのセリフです。
そりゃ「虹色」の取材申し込みも来るよ。不可抗力だったようだけど、華麗に翻って背筋伸ばして受けて立ってる。痺れるね。

シリーズまだもう少し続いてくれて嬉しい。大事にしたい。

amzn.to/3xG8p1J

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