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何かしら心の傷に触れるような物語において、後味の悪さはときに、やさしさなのだと思っている。
優しく仕上げられた物語こそが、傷を深めることもある。

その塩梅ってとても難しくて、ただ、白川紺子と大沼紀子は、後味の悪さや寂しさや、選び取った孤独にこそ読者に救いを見せるタイプの作家さんなのではないかなぁみたいなことを思った。

そしておそらく、私はそういう作家が・作品が好きだ。
山中ヒコとか。

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