田沼朝『四十九日のお終いに』
短編集。恋愛なのかそうじゃないのかも曖昧だし、百合ぽいものも男女を感じさせるものもBLだ!!!! というものも、全てが混在していて、どれもが良かった。素晴らしいな。
「こういうのお好きじゃないですか?」って提示されてる感があるんだけど、その提示のされかたも好みの範囲内。
突然肩の力を脱力させにくる、みたいなテンポは『いやはや熱海くん』の方が洗練されてはいるけど、こっちも全然、魅力的だった。
初期短編の田中相と吉田秋生と昔のヤマシタトモコの無理のないハイブリッドという感じがあるなーと感じたのですが、それはさすがに気のせいかも知れない。さすがに素晴らしすぎるもの。でも気のせいじゃないかも知れないけど。好きだ。
この作家さんと出会えて良かったな。『いやはや熱海くん』お勧めしてくれた方々、ありがとうございました。