スフェーン
彼女、今までの為政者にはない人間くささというか、迷いみたいなものがずっと描写されてるのがすごく好き
第一義が永久人システムを存続することだからその運命に抗えず、また本人も生者のように動き笑う彼らを喪いがたく思っていて、しかしその為に他を犠牲にする踏ん切りがつかず躊躇って迷い、助けを求めようとし、どっちつかずの態度になってしまうのがすごい人間らしいな……と思っていた 永久人だけど……
そのうえで心を壊してまで与えられた使命を成し遂げようとするけど、心を取り戻した最後は戦うことを躊躇うのではなくて絶対に負けられないと手を止めないのが本当に良い造形だなと思った きっと止めて欲しかったのと同じぐらい喪い難かったんだろうなと思う どんな形であっても会えなくなるのは寂しいもの……