【本を読む:#多元的無知 】
多元的+無知(pluralistic ignorance )の「無知」も、「多元的無知という現象を理解する上で外せない社会社会心理学の古典的概念」を選び出し,「同調とは,個人が,自己の信念と集団規範あるいは集団成員の多数派が示す標準との不一致を認識し,集団成員からの暗黙の圧力を感知して,その規範や標準に合致するよう態度や行動を変化させること」(多元的無知、3)と補助させる。
残念ながら少し早まった印象。以後の回顧なり事前説明なりが微妙に(序章というとりあえずのまとめとして)ぶれながら進む。
いやもちろん「第1部」の「方法論上の困難にチャレンジした2つの実証研究」(14)という「多面的な検討は」(ちなみにここでの複数性は,明示してある「検討」にかかってまぎれがない)「社会心理学における『文化』『集団規範』といったマクロな研究と,『対人認知』『心の推測』といったマイクロな研究との統合を目指す上で,重要な一歩」(15)と宣言してある。