フォロー

中学の時、友人が「美辞麗句」というタイトルで卒業文集を書いた。柄にもなく何か皮肉っぽいことでも書いたのかと思ったのだが、普通に3年間楽しかったといったような内容で、美辞麗句という言葉をどこかで知り、その意味を非常にいい文章ととらえたのだろう。美辞麗句という四文字だけ見れば美しく麗かな文章と思うのも仕方ない。卒業文集を手にした級友たちが「これどういう意味?」と書き手に質問する中、その書き手がぼくに向かって「わかるよね?」と言うので「まあ、わかるよ」とお茶を濁した。ぼくの微妙な受け答えから、コイツも多分わかってないなと思われたのか他の級友たちから「じゃあ意味は?」ときかれることはなかった。あるいは、卒業文集など空疎な美辞麗句に過ぎないという意図が込められていたのかもしれないが今となってはわからない。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。