今は沢木耕太郎「天路の旅人」を読んでいる。第二次大戦下でラマ僧に扮して中国大陸に潜入した密偵西川一三のノンフィクション。八十になる前の西川と沢木の差し飲みからはじまり、西川の妻への取材や残っていた生原稿から西川の旅が再構成される。なんというか当時の国の密偵なのだからもっとちゃんとした命令書があるのかというと現場の胸先三寸みたいに出されているので、そんなんでいいのか…とツッコんでしまう。旅の過酷さは冬のゴビ砂漠と聞くだけでげんなりするが、やっぱり面白い。
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