石丸への反応をいくつか見ると、討論会で朝鮮人虐殺の慰霊集会への出席を明言したことで、いわゆる右派極右層からの反発がかなり強いことがわかる。そうした人々からは彼はリベラルで支持に値しない人物だし、裏を返せば比較的リベラルっぽいということで支持を得ている面もあると思う。ただそこではやはり日本の政治特有の人権は大事だよね、でもそれより大事なことがあるし……みたいな空気が発動していて、それを掬っているんだとも思った。同性婚賛成率が極めて高い状態であり続けるが、それを否定する政権が選ばれ続けていた矛盾と同じものがある。
ただ今回の都知事選がいかに公勢力の援助があることを隠しながら得るかという戦いだったのは間違いなく、自公勢力が表に出ると負けるという状態が依然変わらないのは、補選からも明らか。それを今後どう活かせるのか、はフランスやイギリスで何が起きたのか、とかと合わせて考えたい。ただでもやっぱり怖いよね。自公勢力の後に出てくるものが何であるのかをまた考えてしまう。そういう意味でイギリスやフランスで今回選ばれた左派が実際どのくらい左派なのかは気になるところ……。