『女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました』は追放ものを逆手に取ってフェミニズム批評を展開するのはいいなーと思う一方で(ジャンルが抱えるスカッと感のジャンル的問題はさておき)、こういう作品でさえ女性間の同意なきキスやセクハラが許容される、それらは無害であると取り扱われる(話が進むとでちょっと補足はあるけど)ことは本当に嫌で、それは女性間の性的な関係を見下している、あるいは見下すことを内面化している(この問題は『私の推しは悪役令嬢』で扱われてたやつだ)し、欲望と向き合えていないな、と思うし、セクシュアル・マイノリティの実在を舐めて都合のいいところを取り出す悪い流行だとも思う。