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6月と7月は図書館で『ヒトラーと哲学者』を再読していた(7月は私事であまり読めなかったが)。
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人は自身の都合でいくらでも「正義」を捏造できるし,その「正義」のためならどこまでも畜生に堕ちれる,というなかなかに悍ましい内容。でも最も恐るべきは「そういうこと」は(きっかけさえあれば)誰でもいつの時代にでも起こり得るということだろう。今朝見かけた懐古アトラクションの記事など,アトラクションやファッションとして笑ってるうちはいいけど,これが日本社会における閉塞感のはけ口として利用されたら,かなり悍ましい。

実際,この前の東京オリンピックや今まさに頓挫しそうな大阪万博なんかはそういう側面があるだろう。あれは「戦後」という社会情勢下で「追いつけ追い越せ」の掛け声の下「未来を前借り」して実現した高度成長期だからこそ意味のあるイベントだったわけで,現在の黄昏期の日本でやっても詐欺師と負債しか残らない。

などと新幹線もオリンピックも万博も縁のない田舎で育った私などは思うわけよ。島根県なんて今更「新幹線」を誘致しようとしてるんだぜ。笑っちゃうだろ。田舎に高速交通網を敷いたところで出て行く人が増えるだけなのに。

理想で腹は膨れないけど人は殺せるというお話でした

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