「文字書きは自分が経験したことしか書けない」とは、私的に『まさにその通り』と思うところで。
食卓に並ぶ食べ物を描写する時、ふと漂ってきた花の香りを表現する時、どうにも言葉が貧弱になりがちです。
私の場合
『梅の花が咲いている』
→もっと情報を追加したい
『甘い香りの漂う梅が咲いている』
→梅の花の雰囲気に合わせてもうちょっと上品に(雰囲気だして!)
『馥郁とした梅の花の甘い香りが漂っている』
→なんとかそれっぽく文章を装飾した!
でも梅の花の香りを普段意識したことがないので、『梅の花の甘い香り』というのはどんな甘さなんだろう?と、書いたそばから疑問が浮かんで、本当にこの文章は相手に梅の花の様子を伝えられているのだろうかと頭を抱えます。
経験と知識が乏しいから、自分の書く文章にも自信が持てない。なんという事だ。