昨日のこの時間、計画には1日12時6分42秒、H3ロケット3号機打ち上げがあった。搭載したのは地球観測衛星「だいち」4号。合成開口レーダーを用いて地表面の変化などをとらえる。
この衛星に関してはXに書いたが、世間の主な注目は次の基幹ロケットとなるH3の成功である。
H3のエンジンや打ち上げ形態は今回が最終ではない。打ち上げ費用をH2Aから半減できるのは、30(さんまる)形態とよばれるもので、固体ロケットブースター(補助ロケット)を使わず本体のエンジンだけで上げる。
また、メインエンジンのLE-9はType2が性能やコストカットが向上した最終型である。今回はType1A。
よってまだまだ安心できないというのが、技術者だけでなく一般的感覚だろう。過去の例(H2Aだって6号機で失敗した)からみると、打ち上げが二桁いって毎回成功じゃないと信頼性確保には至らないだろう。
国際市場を考えるとファルコン9とやりあっていくのはとてつもないことのように思われる。あの打ち上げ回数、コストカット、技術、それらと本当に戦えるのか。
しかし競争力は別として、国として基幹ロケット、開発経験を持つ技術者を維持し、輸送手段を確保しておくことは大事なことだ。
頑張ってほしいと思う。