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随分時間がかかったけど、和解したのか。

本件には特許発明と社会貢献、産学連携課題というより普遍的な観点で注目していた。
審理を担当する発明実施部会が公共性要件の判断などについてどういう結論を出すのかといったところに興味があった。

和解、裁定請求取り下げということで、今回これは示されない。
高橋氏にとっては一定の成果となるが。

iPS細胞関連の特許使用権巡り和解成立、元理研・高橋政代氏側に30人までの手術認める(読売新聞オンライン)

news.yahoo.co.jp/articles/0b5a

産学連携問題とは少し異なるが、本件で思い出されるのが、もともとの山中伸弥氏らのiPSC作製の基本技術に関する特許。京大CiRAは早期に知財人材を雇って国内、外国出願で対応していた(WO2007/069666など)。営利企業をはさまず京大が所有できたことの意味は大きい。
それでもバイエル社など、かなりの仁義なき戦いがあったと思う。

RPE技術に関してはそもそも特許とるなという意見もSNSで見かけたが、生き馬の目を抜くこの競争社会において、それは難しいだろう。
研究者にとっては特許も当然評価対象。

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