私のギターは松村雅亘氏の、ブーシェに師事され帰国後比較的すぐ製作されたものということで(学生時代に30回ローンで買った)鳴りが良く音が美しくこのギターすごいっていまだ弾くたびにハッとできて日々新鮮。なんだけど、たぶん張りが強くてきっちり弾かないと暴れ馬になる感じだろうと思う。

00年代に松村雅亘さんの工房に修理依頼で伺った時に、私のギターの音色を聴いて「イタリアっぽい明るい音色になっている」と評価をいただいたりした。当時は特にマンドリンアンサンブルでイタリアのマンドリンオリジナルを集中的に弾いていたころだった。奏者と曲によってそのギターの個性が育つと。

当時はギターの弦をオーガスチンのリーガルのセットを張っていたが、かなり派手でキラキラした音色を正直少し抑えかねていた。松村雅亘さんのアドバイスは、松村ギターにはプロアルテのハードがバランスがとれて良いということで、以来、そうしている(今はプロアルテのコンポジットハードを使用)

※連ツイのてにをは一部修正してまとめ

松村雅亘さんは2014年にお亡くなりになったが
kira.city.ibaraki.osaka.jp/man
″マツムラギターの音作りの完成が私の生涯の課題です。 ブージェさんは「人の命は短いが、私のギターは300 年の後まで美しく鳴り響くことでしょう」と言われまし たが、私もそんなギターを目指していきたいと思います。″

松村雅亘さんは私に対しても、私の松村ギターは私が死んでもギターは生き残る、丁寧に扱って(パイプ椅子をぶつけられて表板を破損させたので半ばお叱り)私の死後も次世代にギターを引き継いでいってほしいと言われていた。それを心しなければと思ってる。

実は私の松村ギター、阪神淡路大震災(当時神戸在住)で2階廊下から階段踊り場まで落下したのにハードケースに入れていたので無傷だった。しかし別室の、むきだしで置いていた別のクラシックギターは揺れで様々ぶつかりほぼ完全に壊れてしまった。だから演奏時以外はハードケースに入れておきたくなる

しかし災害、戦争、アクシデント、生活の様々な変化などを生きのびることの難しさと尊さと。

話がそれてしまった。ギターと脱力の話を調べていたはずなのに……。
クラシックギターは(もちろんクラギだけの話ではない)、左手は左腕の重さ、重力を生かしこれを利用して弦を押さえると楽。左手の握力で無理にギューッと押さえる必要がなくなる。ギター入門の難関Fコードも楽々です。

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