大阪の帝王②
余り知られていないかもしれないが、ワイドショーに「政治」を持ち込んだのが、やしきたかじんと言われている。たかじんは「日本人は自分の頭でものを考えない」事を憂いて、自分の番組に政治を持ち込んだ。問題は、彼がゴリゴリの「右翼思想」の持ち主だった事だ。
たかじんの番組には多くの「右派系文化人」が登場していた。その最たるものが『たかじんのそこまで言って委員会』だった。初期メンバーが、辛坊次郎氏・三宅久之氏・橋下徹氏・宮崎哲也氏・勝谷誠彦氏・桂ざこば。そして「藁人形役」の田嶋陽子氏。当初は、田嶋氏をみんなでボコボコにするスタイルの番組だった。
番組は更に過激になり、韓国人コメンテーターを呼んではボコボコにし、リベラルを呼んではボコボコにしていった。そして辛坊次郎氏が「左翼の人が出たがらない」と笑いながら言い、「左翼の皆様、出演お待ちしております」というテロップが流れる。たかじんが「◯◯かかってこいや!」と煽る。
関西屈指の極右番組となる。