人魚の肉若イチ
一番。荒川親子に対しては傲慢な一途さと言うか執着を向けてるんで、若が死にかけてたら人魚の肉も食わすと思うんですよ。
それで一番自体が人魚なわけだから、自分の…血肉を…分け与えるんですか?
そうして不老不死になった若は人を騙して居場所を得ながら数百年の時を生き、自分に永遠の苦しみを与えた人魚の男を探す。
再開した一番は「ずいぶん変わりましたね」と言いつつもすぐ若に気が付くんですよ。
「誰のせいだと思っている?」
と返した若はその時、憎しみばかりだと思っていた一番への執着の中に僅かばかりの愛が芽生えつつあることを自覚するんです。