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これはコリンズの変な夢に影響されたに違いない。
夢の中で俺は俺より背の高いコリンズの頭を引き寄せようと手を伸ばした。ところがちっとも届かない。コリンズが「ファリア!」と俺の名を呼んだその声が遠ざかる。成長期もとうに過ぎているだろうにさらに背が伸びている。5メートル、10メートル…あっという間に山よりも高くなった。だが俺は慌てやしない。目の前にはスピットファイア。俺はさっと乗り込んでエンジンをかける。どんなに遠く高く離れようとどこまでも飛んで追いかける。お前からも俺が見える場所まで、その声が聞こえる距離まで、どこまでもどこまでも飛んでいく。お前より高く舞い上がったらお前に向かって飛び降りるから、しっかり受け止めてくれ。そしたらお前にキスをして、ほらそこでハッピーエンドだ。
そこで目が覚めた。隣にはすやすや眠るコリンズがいる。その頬にキスをして、ぎゅっと抱きついて、やっぱり手の届く距離の方がいいなぁと思いながら目を閉じた。

『夢の中のあれも本気だから』
コリファリ

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