で、息抜きに、シュトレーク『資本主義はどう終わるのか』をパラパラめくっていて、いま資本主義終焉論ってあまり議論されなくなっているけど、あらためて読み直してみようと思う。シュトレークにいわせれば、政治の季節と言われるけど、実際に進行しているのは政治の非政治化=消費としての政治の常態化だ、と。ほんらい、同質性にもとづく民主主義は、ニーズの多様化を生み出す消費行動とは相容れない。だが、これらがポスト・フォーディズムへの移行とともに結合してしまった。だから、資本主義のみならず、民衆の力そのものである民主主義も、すっかり死んでしまったとシュトレークはみている。