人生は一個の芸術作品であり、そしてそれをつくれるのは自分だけなのだから、断固として好きに生きたらよい。
「現代社会では、技芸(アート)はもっぱら物体(オブジェ)にしか関与しない何かになってしまい、個人にも人生にも関係しないという事実に私は驚いています。技芸が芸術家という専門家だけがつくる一つの専門領域になっているということにも驚きます。しかし個人の人生は一個の芸術作品になりえないのでしょうか。なぜ一つのランプとか一軒の家が芸術の対象であって、私たちの人生がそうではないのでしょうか。」(フーコー「倫理の系譜学について——進行中の仕事の概要」)