君たちはーをやっと見た。

愛と喪失についての映画だった。今までの宮崎駿作品は、全てこれを描く為の布石だったーーーと思える。宮崎駿アニメで育ったと言っても過言ではない我らの世代は、きっと今20代の若者とは違う視点で見れると思う。どの世代にも観て欲しいけど、とりわけ50代には響くと思う。

宮崎駿の抽象的な概念で展開する手法は庵野さんのそれよりも遥かに説得力があると感じた。個人的にだけど。昔吾妻ひでおの鬱病日記で追体験した恐怖に近いリアリティというか。細部に至るまで抽象なんだけど凄く具体的であり慄く。アニメ映画表現というものの可能性をまざまざと見せつけられた。

フォロー

最近は劇場で流れる邦画の陳腐なCMにウンザリしていたので日本のアニメ映画でこういう、質の高い、世界に向けて作っているものに触れることが出来てよかった。質の高いものを摂取する事は短い人生の中で尊いものなのだ。
宮崎駿ありがとう。素晴らしい映画体験だったよ。どう生きるか、背中を押された

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。