有栖川有栖『暗い宿』ネタバレる
『暗い宿 (角川文庫)』有栖川 有栖
再読。作家アリスシリーズ第10作目。宿にまつわる短編集。取材旅行に出かけた先でアリスがお世話になった鄙びた(元)旅館の秘密が明らかになる表題作。最後にガラッと雰囲気が変わる不気味な『ホテル・ラフレシア』、怪しさ満点でこれが一番ミステリっぽい『異形の客』。一番好きな『201号の厄災』は火村先生に災難が降りかかる前段階が印象的。普段より良いホテルに泊まることになって、カーテンの開け閉めに戸惑うかもしれないと考える火村先生はなかなか庶民的。全編通してミステリ短編集とはいえないけど、どこかに泊まりたくなる作品集。
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