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『日本近代史 (ちくま新書)』坂野 潤治
再読。幕末から太平洋戦争開戦前夜までの約80年間の政治史を一気におさらい。複雑な派閥や思想をなるべくわかりやすく説明してくれている感はある。第3章の西南戦争へ向かう政府内の考え方の違いなんかは「征韓論」だけではしっくりこなかった各々の動向が朧気ながらも見えてくる感覚はあった。そして第6章、派閥や思想があまりに細分化され、上手く舵取りができなくなったという記述もなるほどと思う。すべてそのまま飲み込むだけの、考えることを放棄した政権運営。難しいと思いつつも、政治家が考えることをやめたら終わりなのだ。

bookmeter.com/reviews/11652891

ちょっと古い新書なんだけどねー
坂野さんは調べたら2020年に亡くなっておられた。まぁ戦前の生まれですしね…

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