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乳幼児のときにはしかに感染し、重度障害児となり以後ずっと施設に子供を預けているというかなりのオルタナ右翼の人が、「職員にレイプされる可能性があるのだから、子供の断種手術は仕方ない」と書き込んでいるのを見たことがある。
あるいは、自身の発達障害に悩み「発達障害者は子供を作るな」というツイートに、上記の人が「生まれた当人も苦しむかもしれないしね」と同意していたのも見た。
たとえ当事者家族であろうと、優生思想はこのようにイデオロギーと強固に結びつきながら、深く根を下ろしている。
これを「個人の資質」だとは片付けたくない、思想は社会や環境、経験の影響を強く受ける。
人権は確かにただの理想かもしれない、しかし理想を捨て去るとまず排除されるのは弱者ある。弱者の意思、弱者の体、弱者の主体が、「かわいそう」「社会のためには」という「善意」でまず消去されていく

私たちの体は、私たちのものだ。命に強いも弱いもない。人権という理想を、社会は一番に掲げ守らなければいけない。
やまゆり園の惨劇も、国家としての断種も、間違った認識による人間の隔離も、もう二度と、繰り返してはならない。
それが、生きている私達の最低限の責務の一つだ。



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