@nekotako ご質問ありがとうございます!
概ね方言学的な、「関西でも地域によって主に使われる頻度が異なる」が一般論になるかと思われますが、それではつまらないので個人的な使い分けの意識を述べます!
「せやな」はそれを口にする時点で、「せ」の指示する対象への同意の態度が決定されており、「話を続けてください、反対の意思はないですから安心して」の場合であるのに対し、「そやな」は、「そ」が指示する対象につき、話者(つまり私)にとって一定の留保の余地はあるが一応の同意を示す場合に用いているように思われます。「話を続けてください、若干ひっかかるところもありますが、きっと大筋とは関係ないでしょう。問題になったらまた言うかもしれませんが」という意識で用いているように思われます。「問題になったら」の前に「そやな、……やもんな」と、自身が同意する場合の条件を示唆する言明を後に続けることもあります。
「うそやん」と「うせやん」については、「うせやん」は、「真偽はさておき、信じがたいほどの衝撃を私は受けました」という、私を主題とする「リアクション」的側面が強いです。「うそやん」の場合も真偽の判断を念頭に置いているわけではなく、「せやな」と「そやな」に比べて明確に意識して発音をしているわけではないのが実情ですが……!