📖地の糧(ジッド)
「知らない人が知らない人へ宛てた古い手紙を覗き見ている」という自己設定でいるとすっと頭に入ってくる
私をすっかり読んだら投げ捨てて顧みることなかれ、的なことを言ってくる著者はほかにウィトゲンシュタイン兄貴など

📖神を見た犬(ブッツァーティ)
22の短編集
温かいものから薄寒いものまで読後感はさまざまあるが、「マジシャン」が一等好きだ
"内側から光が漏れ出るような"的に描写される身体はイエスorイエス的なものの象徴か。🖼️大工の聖ヨセフ(ラトゥール)に見られるイエスとヨセフの対比を連想する

フォロー

📖たそがれの人間(佐藤春夫/東雅夫=編)
春夫先生の怪奇話系作品を集めた一冊
白眉は自身の体験談「化物屋敷」
小さなお気に入りは星新一ばりに短い「春宵奇談」。"私は(中略)佐藤春夫氏を見かけ…"とかいう人を食ったような書き出しが最高最高
ほんなら"私"ておまえ誰やねん感が良いわね

春夫先生は弱っていても腐っていてもこういう自分を突き放して見ているような書きぶりをするので、とても好きだ
春夫先生どうしてもういないの

📖百年の孤独
面白いと楽しいは違う、読んでいると心が沈む
何代経っても繰り返されるだめな人生、インセスト
またそれぞれに誇りがあり人生があるから余計に厳しい マコンドからどこにも行けない閉塞感と一人一人の矜持なんかが心を地味に陰らせる
別の場所に行けない逃げ場がないという嫌さ、という意味ではペルソナ4も高負荷だった

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