イ・ラン オンニの満を持しての10人編成ライブに行ってきましたが、めちゃくちゃめちゃくちゃよかった。。。
フェミニスト・非婚・クィアをアイデンティティとするオンニ・クワイヤの「光」(歌詞は聖書の一節からとられている)からはじまり、『オオカミが現れた』を中心とした選曲が続き、「ひどいことになる前にみんなで死のう、滅亡しよう」と歌う「患難の世代」や「イムジン河」で泣いてしまった。
明るくてユーモアがあり、聡明で無邪気で本当に魅力的な人なんだけれども、生きることの苦しみや過酷さに毎秒毎秒正面から激突して、大声で泣きながら生きているような人でもある。ライブを観ていても、もしもオンニをかろうじて支えているものが折れてしまって、生きることを諦めてしまったらどうしようとおもって怖かった。もしそんな日がやってきたら、わたしはこの世界を心底憎むだろう。いつもオンニの幸せを願っています。
「アンコール、ハケてまた戻ってくるのは面倒くさいからこのままやります」と言って、最後はめちゃくちゃ笑顔で歌ってくれてよかった。でもそれを伝えられたクワイヤのメンバーはめちゃくちゃ驚愕の表情でした。もうハケていた人もいたし。
終演後、サインをもらったんですが、「名前は何ですか?」と訊いてくれ、韓国語の意味を教えてもらいました。
なんというか、自分にとって「この人の存在が世界を支えている」とおもうような人が何人かいて、イ・ラン オンニもまさにそういう人なんですよね。オンニ、楽しく幸せに長生きしてください。