"これまでの歴史に倣えば、現職が勝利するだろう。俺のような阿呆の予言が外れることを願いつつも、ここに書きたいのは、誰が勝っても全権委任ではないし、それぞれの候補者が真摯に訴えた都政や社会についての問題点は、話し合われ続けるべきだということ。選挙に敗れた候補者に投じられた票は無効票ではない。それは、それぞれの意思だろう。ただ、さて祭りは終わったと皆が「政治」の近くから離れてしまえば、権力というのは暴走や腐敗に向かってゆく。徒労感は増している。自分の現場だけを守って「あとは破滅でもなんでもご自由に…」という加速主義的なニヒリズムに負けそうにもなるが、なるべくマシな社会を未来の世代に手渡したい、そうじゃないと恥ずかしい、みたいな気持ちがどうしても消えない"