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救国の魔女にお見合いが殺到した話 

「相談なんて、珍しいね」
「マリスに相談したら、あんたの方が適任だって言うし…」
「マリスが?…一体、どんな相談なの」
「これです」
「これって釣書?」
「そう。恩賞の義から届くようになって」
「まぁ、救国の魔女として有名になったし、力も…見た目もあって求婚者は多いだろうね」
「仕事を続けていきたいから、お見合いなんてする気はないの。でも、今後もこれは止まらないだろうから…」
「だろうね」
(代わりに断ってってところか)
「私に相応しそうな人を選んで欲しいの」
「は?」
「?あんたなんで急に不機嫌になってるのよ」
「信じられないことを聞いたような気がして」
「だって、これからも来るならこの中から選びましたって分かれば送ってこなくなるでしょ?」
「頭痛くなってきたよ」
「大丈夫?日を改めましょうか?」
「この中から選ぶよりもっと手っ取り早い方法があるよ」
「えっ、そうなの?」
「僕を選べばいい」
「は?」

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