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びやっくまん(続くかない) 

いま、巷で流行っている媚薬。
たまたま手に入れた7は、6との関係性に悩んでいた。付き合いはじめてしばらくしたけれど、特に触れ合いはない。
今日も風の噂で6をドルモッドの店で見かけたとか女の子をお持ち帰りしたとないうことを聞いた。
(私じゃダメなのか…)

「あまり自分を粗末に扱うものでは無いよ」
少しだけそういう雰囲気になった。
まだ疎いけどそれだけ恋愛小説や友人たちと恋バナをしてきたのだから。
少しの勇気を持って寄りかかった私の肩を強く押して距離を取ってくるロックマン。
「…私じゃダメならダメってそう言えばいいのよ」
惨めだなって思って握り締めた手がポケットのそれに当たった。
衝動だった。ガラスの栓を折って中身を煽る。
しかし、腕を掴まれて持っていたものを取り上げられた。
「ちょ、なにして!」
ごくっごくっ
飲んでいたのはロックマンだった。
「…なんだ。毒じゃなかったのか」
「は…?…っ」
安堵のような声に声をかけようとして、身体がぞくりとした。
真っ赤な瞳でこちらを縫い付けてくる様子に身震いをした。見たことない色を含んだ深い赤だった。

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