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少しシリアスなちび6とナナリーの話 

ナナリーの元に表れた小さなロックマン。
ひと言「ななりー」とだけ話す。声もどことなくロックマンの声だ。
原因は分からないが気づいたら私のフードに入っていた。
ロックマンは遠征中で相談はできない。それでも憎たらしくも最近はそれだけでは無い彼に似たこの生き物を放って置くことは出来ずにしばらくの間一緒に過ごすことに。
小さいロックマンは健気に私の家事や雑務の手伝いをしてくれた。
小さいくせになんでもできるのだ。
アイツみたいだな。なんかモヤモヤする。
そんなふうに過ごすうちにななりーとしか話さない小さいロックマンに色々と話しかけるようになった。
「競争心が悪いとは思わないけど、これが邪魔してロックマンと上手く話すことが出来ない」
「近くにいるだけでドキドキして落ち着かないの。もう少し落ち着いていられれば彼の周りにいる女の子達みたいになれるのにね」
ちいさいロックマンに話す度に、穏やかな気持ちになる。そして、ふとぽっかりと心にあったものが薄れていく感覚があった。
それでも、思い出せないから些細なものと気にもしなかった。
「ななりー」
「なあに、ロックマン」
いつの間にか私の言うロックマンは目の前の拙く私を呼ぶ彼になっていた。
他にもロックマンがいたみたいな表現だ。
へんなの。

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