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うそつきは東の空からのぼる(67妄想) 

好きだとお互い言い合った67。
少しづつだけれど距離をつめていたところだった。ある日、6がどこかの令嬢と熱愛中という噂が駆け回る。そんなことはないと思う7だったが、6と見知らぬ令嬢が逢瀬をし唯ならぬ距離感でそばにいることを。
自分は恋人でもないし、6を縛り付けることはできない。女誑しであることも知っていたのにどうして好きになってしまったのかと寮の部屋で悶々と考える7ちゃん。
「私は別にロックマンのこと、す、すきじゃないし、気にしてないんだからっ」
それが本当になればこんな胸の痛み、気にならなくなるのに。
そして、翌朝起きた7は6への恋心をすっかりと喪失してしまっていたのだった。

うそつきは東の空からのぼる(67妄想)2 

「ねぇ、受付のお姉さん。僕とお昼ご飯に行きませんか?」
最近は勝負を絡めなくても食事への誘いを受けてくれるようになっていた7だったが、6の姿を認めたのと同時に眉間に皺を寄せたまま、「はぁ?なんで貴重な昼休みをあんたと過ごさなきゃならないのよ」と。
思わず声を詰まらせる6とザワつくハーレ内を気にも止めず、7は「こんな所で油売ってないでさっさと帰りなさいよ。騎士団も忙しいんでしょ」と6を追い払う仕草をする。
それはかつて好敵手としか認識されていなかった時のような振る舞いで。何かあったのかと問いただそうとする6に至って普通の様子で返してくる7。ただ、6への好意が抜け落ちたかのような異質さを除いては。

うそつきは東の空からのぼる(67妄想)3 

普段、余裕そうな顔や人を小馬鹿にしたような表情ばかりを見てきたからか、今日のハーレで見た6の表情に覚えがなくてどうしてあんな顔をしたんだろうとふと考える7ちゃん。
好意がなくなっただけで記憶がなくなったわけじゃない7は、たしかに最近は6と普通にご飯を食べに行っていたなと考える。
少なくとも、同級生として普通に過ごせていたところに急に私が素っ気ない態度を取ったから少し傷付いたのだろうか。
いや、ロックマンがそんなことで傷つくはずがないと思い直す。
ゾゾさんに昼間のあれはどうしたのかと聞かれてツラツラと考えを言えば、そもそもあんなチャンスどうして断ったんだ!と言われて、はて?って顔をする7。
好きな人にご飯に誘われたのよ?少しは浮かれるでしょ?と。
「好きな人?だれのです?」
「誰のって…ナナリー、貴女の王子様でしょう?」
「えっ…いや、絶対ないですよ!」
「…?ナナリー、隊長さんのこと好きなんでしょう?」
「ゾゾさん、冗談でもそんなこと言わないでください」
「ナナリー、あなた…」
その後所長室に連れてかれて恋心を失ってることに気付いて、探しに行くそんな話

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