映画『エクソシスト(1973年)』って、表向きは憑依した悪魔との闘いを描くホラーなのだけど、真の主題は「自身の心の闇との葛藤」を描いた人間ドラマの傑作だと思う。
劇中、神父ダミアンと悪魔が初めて対峙するシーンで、こんなやり取りがある
悪「I’m the Devil. Now kindly undo these straps.」
神「If you’re the Devil, why not make the straps disappear?」
「悪魔なら自分で解け」というダミアンの言葉は、悪魔との闘いの裏で、自身の心と葛藤し続けている全ての登場人物たちに向けられたものだと思っている
<物語シリーズ>のアロハ中年、忍野メメのキメ台詞を思い出す
「人は一人で勝手に助かるだけ、 だから、僕は力を貸すことは出来るけど助けることは出来ない。」