『骨と軽蔑』感想(若干ネタバレかも)
内戦が日常になっている世界の、武器を製造する会社を経営する戦争になると儲かる金持ち3姉妹一家の話。暴力的な父は病気でずっと寝込んでいて、秘書(愛人?)のソフィーがつきっきりで看病し母であるグルカはそのストレスが原因なのかアル中気味。そんなとき作家のマーゴの友人である愉快でなんかおかしいナッツが家を訪ねてきて物語が変わり始める__ざっとまとめるとこんな感じ!
ナッツのカバンについていた虫が、殺さないでくれたからお礼に”願いを叶える”と人間になって戻ってきたり、部屋で流していたラジオが急に会話に参加してきたりと、あまりいつもの日比谷の演劇にはないようなファンタジックでナンセンスな演出が当たり前のように行われてて面白かった。舞台セットも作り込まれていてプロジェクションマッピングも美しく全体的に満足度が高かったなあ。衣装もみんなかわいかったし!俳優陣が豪華すぎたのと、最近行き慣れているシアタークリエで久々にKERA舞台を観たいと思ってチケット取ったんだけど、思ってた以上に良かった。KERA×クリエの企画はもう終わりなのかな?また観たいよーーう! #観劇
ラジオのニュースで
毎回本日の確定死亡者数を発表するんだけど、7人だったのが35人(?)に増えたり、お便りのコーナーでみんな死んでしまってお便りを送る人が誰もいなくなったからアナウンサー自らが手紙書いて読んだりと戦争が身近にある世界をさらっと描写していて恐ろしかった。若い男性はほとんど死んでしまったから、当たり前のように女性も徴兵され、しまいには子ども兵士が使いやすい銃を開発しよう!って話になったり戦争が続くとこうなるんだなあ、と妙にリアリティがあった。