ほんで夜は燈花会見に行ってきたわ。
もうね、めっちゃ腹減っとったもんでね、道中で鹿の描かれた看板やら屋号に鹿って入ってる飯屋やら見るたびにね、「こんなに鹿鹿鹿って書いてあるのに何でどこも鹿肉売っとらんの、めっちゃ腹減ったがや鹿肉食いたいわ」ってなって風情もクソもへったくれもなかったわ。
俺自身まさか店先の鹿の絵見ただけで「鹿ァ…ッ!!」って腹が鳴るとは思わんかったわ。腹減っとる時に鹿見るといかん、奈良だのに食いたくなる。
夜道で草食む牡鹿二頭に向かって「エゾシカは食った、奥三河の鹿も食った、岐阜の鹿も食ったんだわ…おみゃあらはどんな味だ?美味いんか?奈良の鹿は美味いんか…?」って語りかけたりしたわ。奈良の鹿は食えん。食えんけど腹減っとるとめっちゃ食いたくなるわ、奈良だのに…