アレクセイに強制的に連れてこられた貴族の社交会で壁の花(シミ)してるシュヴァーンが…/モブ女有
アレクセイに何度も求婚するが毎回仕事を理由にていよくフラれていたモブ貴族女にワインかけられてほしい。
「あら、この品位ある社交場に庶民が居たなんて気付かなかったわ。首輪もつけずに立ちすくんでみすぼらしい犬の臭いがワインで消えて丁度いいわね」
周りの貴族たちからクスクスと笑い者にされるシュヴァーンの前に颯爽と現れて度を超えた叱責は些か品位に欠けると厳格な態度と静かな口調で場を制して
「犬の粗相の責任を負うのは飼い主の務め。失礼致します」
一礼してワインが滴るシュヴァーンを引き連れてそのまま退場。
「……俺を帰る理由にするために連れてきてるでしょう」
「ほう、察しがいいな」
「毎回何かしらかけられる身にもなってほしいものです」
今回は白でよかった、とシュヴァーンが嫌味を言うのを笑って流すアレクセイ。
毎回アレクセイ狙いのモブ貴族女に嫌がらせされてたらいいし、それ見て楽しんでるアレクセイに慣れてるシュヴァーンがうわ…嫌味なくらい高い酒ねぇ…と顔についた酒のこと考えてる。