心操くんのワンウィーク彼女①/心相+モブ女
先生に好きですと告白したら「心操が卒業する時まで気持ちが変わらなかったら返事するよ」と言われて先生への思いを募らせてプラトニックに過ごすが三年生で心操くんがとうとう我慢の限界迎えて、毎日先生で抜いてしまい歯止めが効かなくなっている状況に罪悪感を抱える。
一年目は先生の事をそんな風に見ない!の精神で頑張り、二年目は黒髪長身スタイルのセクシー女優さんにお世話になり、三年生の春に普通に先生の夢を見ただけで暴発….パンツを洗う羽目になった。
そんなムラつきまくってた心操くんに地元の友達から遊びの誘いがあり実家に帰るついでに会いに行けば女の子達がいて、その中に雄英の近くの女子校に通うモブ子が心操くんに猛アピール。
気分悪くなったと言うのでカラオケから抜けてモブ子を実家に送ったら告白される。「好きな人がいるから」と断るが「いてもいいです………片想いじゃダメですか?」と言われて思わず自分と重なり、いいけど…と許したのが大間違い。
翌日、雄英の校門で待っているとLINEが入って校門に向かうと「あっ、人使くーーん♡♡♡」と大声で手を振るモブ子に頭を抱えて自主練あるから帰れないと伝えて訓練場へ。
しかし、警備員がやってきて彼女がずっと待ってるという言葉が相澤の耳に入ってしまう。
心操くんのワンウィーク彼女②/心相+モブ女
「彼女?」
「違います、友達の知り合いです!」
「そうだとしても遅い時間だ、早めに切り上げてその子を送って行くように」
大戦後、平和になったと言っても夜道は危ないと心操くんに行けと促すと、すいませんと頭を下げて走っていく心操くんの姿を見送る。
「あ〜〜〜っ、人使ったらひどいんだから!」
いつのまにか呼び捨てにされてる事にこの子距離感おかしいのか?と思いながらモブ子の女子寮の門限を聞けばかなりギリギリで走るよとモブ子の手首を掴んで走り出す。その姿を相澤が見ていたとも知らず。
なんとか間に合うが女子寮総出でモブ子の彼氏???えーーー雄英じゃん!!!ヒーロー科ってマジだったの?!!!偏差値めっちゃ高いよね!!と女子の質問責めに遭う災難を経て、次の日も校門の前で待つモブ子。
「すいません……送ったら戻って……」
「戻らなくていい、俺も職員会議があるから」お前は肩肘張り過ぎてる所がある、たまにはゆっくりするようにと言われて焦燥感を感じるが話は以上と相澤は歩き出す。
「職員会議は1.2年担任のみダゼェ〜〜?相澤先生」
「知ってる、あと立ち聞きするな」
一部始終見ていたマイクがなんか不機嫌じゃね?と長年の付き合いからすぐに察する目敏い友人を無視して無言で立ち去っていく。
心操くんのワンウィーク彼女③/心相+モブ女
水曜日も木曜日も同じように校門で待つモブ女にうんざりする心操くん。
水曜日の朝に相澤からしばらく自主練でいいだろうと一週間分のメニュー表を渡された事で2人きりの時間が消え、相澤不足によりモブ子に苛立ちを感じていた。
「ねぇ、人使…聞いてる?今週の土曜日は水族館行って、日曜日はショッピング……」
「俺行かないよ、そもそも付き合ってないのに行く意味がわからない」
そう言うと泣き出したモブ子に好きでいいって言ったの人使だもん!!とどさくさに紛れて抱きついてきたモブ子を引き離そうと肩に手を置いた姿のままコンビニ袋を持った相澤と鉢合わせしてしまう。
「………我が校は生徒の自由を尊重しているが制服を着ている以上、目立つ行動は慎むように」
何あの汚いおっさん…キモ……と呟いたモブ子を引き剥がして先生!と角を曲がったらすでに消えている相澤に誤解を解かなきゃと焦るが、そんな必要あるのだろうかと立ちすくんでしまう。返事をすると言ったがそれは果たして良い返事ではない可能性が高い。無意味なんじゃないのかとネガティブな思考がぐちゃぐちゃになって心操くんを惑わすがそれでもたったひとつ『俺は先生が好き』という自分の気持ちは告白する前から一切変わっていないので伝えたいと走り出す。
心操くんのワンウィーク彼女⑤終/心相+モブ女
女の子と並んでいる姿があまりにも様になっていて俺を好きじゃなかったのか?と卒業まで返事を先延ばしにしたのは自分なのに気持ちが変わってしまったのかと調べて、感情的になって大人げなく八つ当たり同然の説教をした自分が情けないと相澤はフー…と深呼吸をする。
好きだと返事出来ないのがこんなにももどかしいのかと我慢の限界だったのは相澤も同じだった。
呆れてため息をついたと勘違いした心操くんがビクッと反応をするので言いすぎたと俯いた顔を頬に触れて上げたら今にも泣きそうな顔をしている心操くんに問いかける。
「……俺の初めて、もういらないか?」
心操くんの行動は早かった。
校門にいたモブ子にきっぱりと君のことはこれっぽっちも好きじゃない、絶対好きになるな迷惑だ、二度とこんなことはするな、次は無視をする、諸々伝えたのちに目の前でLINEをブロック。
変な噂を流すようならそれなりの対応をさせてもらうと牽制もして軽い足取りで大好きな先生の元へ戻る。
翌日もモブ子は校門で待っていたが完全無視で遅れを取り戻そうと自主練に励んでいたら2.3日もしないうちにモブ子が来ることはなくなった。
先生の初めてを貰えるなら何もいらないと目を輝かせながら心操くんは毎日その時が来るのを待つ。