全身から気合いを感じるスーツに身を包んだブラドに畏まらなくていいぞと言うけどご家族にご挨拶をする日だぞ！と一睡も出来てない目をギンギンにさせる。

「父さんは海外赴任中、母さんはまあ…そういうことにあんまり気にしない人だ」
「俺が気にする！！！」
スーツはオールマイト、ネクタイは13号、靴はパワーローダー、時計はエクトプラズムとセメントス、髪のセットはハウンドドッグ、手土産は花束と母の好きなブランドの洋菓子で……
「マイクか…」
「みんな俺に協力してくれた……必ず許しを得る」
ミッドナイトに以前貰った香水をつけて気合い十分。

新幹線で品川駅に降りてタクシー使うか…と閑静な住宅街に停まる。
【港区南麻布】と書かれた地名を目にしながら高そうな一軒家が立ち並ぶ中で、こことセコムやアルソックマークのシールが貼られた門が現れて嫌な汗が止まらないブラド。
東京生まれとは聞いていたがそんな格好の奴が金持ちとは思わないだろ…！！と相澤を見る。
玄関で待っていた相澤母にご挨拶してリビングに行けばバカデカテレビモニターで海外と中継が繋がってて相澤父と面談して欲しい。
相澤は実家の猫ちゃんをずっと抱っこしてるし普通に許しを貰うからほらな？という顔をする。