壊理ちゃんと俺んとこに来ないか?(プロポーズ)に(青森→りんご→食べ放題)ああ、行くと壊理ちゃんと言語不明の実家に再訪する相澤(前)/ブラ相
復興後、A組2年生の冬休みにブラド(セフレ→恋人)の実家に誘われて壊理ちゃんと一緒行くことになった相澤。
「壊理ちゃん、寒いところだからいっぱい服を着てね」
着膨れしてもこもこの壊理ちゃんを作ってお前もなとブラドにもこもこにされる相澤。
可愛い壊理ちゃん連れで更に陽気になったブラド父のボンゴバンで揺られながらヒソヒソ話を始める。
「今のおじさんより上のおばあちゃん達は何言ってるか分からないから言葉に困ったらブラド先生に聞いて」
「?!…はい、せんせい」
海外みたいなものだからと言われて海外…アメリカ!と連想した壊理ちゃんが力強く頷く。
「青森は日本だ」
雪に目を輝かせる壊理ちゃんにご挨拶してから遊ぼうねと言って相変わらずデカい家だなと思いながら車から降りようとすればブラドが右側を支える。
ブラドの親戚たちと遊ぶ壊理ちゃんを縁側で眺める相澤の膝にブランケットをかけてカイロを右太ももに乗せて痛むか?と常に気を遣ってくれるブラドに甘えることにして大丈夫だと答える。
「おばあさんを心配させて悪かった…」
隻眼の相澤を見て涙を流して頬を撫でていたブラドの祖母を思い出す。
壊理ちゃんとブラドの実家に再訪する相澤(後)/ブラ相
お願いしますと深く畳に頭を下げた相澤は背中が暖かいと思っていると鼻水を垂らして泣き顔のブラドに背中を抱きしめられていた。
「俺…は、おま…、…一方で…っ、ひ…おも…でだ……」
「(何言ってるかわかんねぇ…)」
しゃくりあげて泣くブラドの重みが暑苦しくて重いはずなのに頭からつま先まで全身が暖かくなる感覚に幸せだと相澤は思った。
更にボロ泣きの両親と祖母が重なってアメフト状態になって流石に息ができないとおんおん泣く四人を退けようと手形がつく威力でブラドの太腿を叩いた。
壊理ちゃんが大切に抱えているりんご以外の業者レベルの大量のりんごは宅急便で送ることにして目を真っ赤に腫らした父の運転する車で駅まで送ってもらう3人。
「来年の夏、また来ます」
その言葉に涙腺が壊れた母と祖母と父が泣き、ブラドも泣く。
大の大人4人の号泣に壊理ちゃんが完全に困っているので泣き止んでほしいと思いながら寒いので中に入ってくださいと頭を下げて車に乗る。
ふと後ろを見たら車が消えるまで寒い中ずっと外で手を振っている2人の姿を見て、相澤は涙が止まらなくなった。
泣き出した相澤を見て伝染した壊理ちゃんが泣き出して、寮に帰って泣き腫らした3人を見て何があったと心配するマイクだった。