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流石、森達也の言論には説得力がある。

「日本はやはり鎖国を解いていないのだと思います。明治期に脱亜入欧を掲げ、昭和に入り五族協和や大東亜共栄圏をうたい、他国を侵略しました。戦争には負けたが、アジアに対する優越感や蔑視感情は消えずに残りました。戦後は経済面でアジアでトップになり、そうした感情が強化されてしまった。蔑視感情を自分たちの原動力にしてきたのではないでしょうか。

ただ、近年は中国に経済力で抜かれ、韓国も迫ってきています。先進国の中でもさまざまな指標で最下位です。すると、日本が「普通の国」になってしまうことが怖い、許せないという感情が出てくる。焦りですね。妬み、そねみも加わった醜悪な感情です。何か事件があると「こんなことをやるのは在日コリアンだ」との言説がネット上に出回ります。そうした国内の「外国人」に対する蔑視、憎悪によってヘイトクライムに走るのではないでしょうか。」

善良な人たちが集団になるとなぜ暴走 映画「福田村事件」が問うもの
mainichi.jp/articles/20230812/

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